第1回
堺 食いだおれツアー、12時堺東駅集合。
そのメールがこの12時間以上に及ぶ旅の鏑矢だった。


0:00 p.m.
南海高野線堺東駅に集合。の、はずが、案の定定時に駅にいたのは僅か二人。

予想通り。

その後携帯で連絡を取りつつ1時間くらいしてようやく全てのメンバーがそろう。
6人なのに3台の車に分乗(1人、1人、4人。バランスがおかしい)しつつ、
最初の目的地ミリーチェへ。

店員さんがとにかく怖いという噂を聞きつけ、普段専ら怒る側の人々は怒られに行く。

団体でも注文は一種類にしぼらなければ怒られるらしい。
水の入ったコップを定位置に戻さないと怒られるらしい。

異様に恐れを抱かせる噂に花を咲かせつつ、
道に迷う。

通り過ぎた道を戻り,ようやくお店を発見。
狭い道に路上駐車をして外に立てられた看板のメニューを見て吟味。
一種類しかだめ。そう信じていたので、
とりあえず「海老と柚子胡椒のスバゲッティ」に決定。

いざ。

中に入ると、静かな佇まいとは裏腹に満員。
すこし待っていよいよ席に着く。

あれ。

他のお客さんは、思い思いの品を食べていらっしゃる。
なぁんだ。別々でもいいんだ。
そう思っていたら、張り紙が目につく。
「ご注文をそろえていただければ、早くお出しできます。」
パスタの種類やら茹で加減やらが違うので、
同時に数種類のパスタは作れないらしい。
なるほど、そう言うことか。

肝心の怖いおばさまは隠退されたらしく、
特に怒られることも無く、
美味しいスパゲッティを頂く。

うん。また来たくなる、美味しさ。
で、サンジェルマン風スープの、サンジェルマンて何(フランスの地名らしい)。

14:30
堺名物くるみ餅の老舗、かん袋に 着く。
堺名物とは言いながら、あまり知らないくるみ餅。
日持ちしないため全国には広がりにくい様子。

お店を入って奥にあるカウンターで注文し、番号札をもらって席に着く。
普通サイズとダブルがある。
「ダブルが基本」らしい。

胡桃の入ったお餅なのかと思いきや、枝豆の餡に餅をくるんだもの。
くるんだというより、餡がかかっている感じ。
かき氷が餡の甘さをマイルドにし、餡と餅の美味しさを引き立てる。
なるほど、名物ですね。

聞く所によると、
堺ではスーパーでくるみ餅用の粉を売っているらしく、
家庭でも作るのだとか。

なんでもっと早く教えてくれないの。

15:00
で。このあとゴスペルの練習を挟んで天ぷらを食べに行く訳ですが、
練習は19時より。それまで4時間、どうするの。

このアバウトな計画。

予想通り。

無い知恵をしぼって、ボウリングへ行くことに。
っていうか、石津のJJ閉店かよ。

ラウンド1にて仕切り直し。
3対3に別れて、ジュース等を商品に(負けた方が払う)対抗戦5ゲーム。
気づけば19時前。
おいおい。急いで教会へ。

19:30
練習。

21:00
練習終了。
で。これから天ぷら屋さんの開店時刻午前0時までは、どうするの。
食べることに力点が置かれ、そのつなぎは考えに入っていない今回の計画。

翌日の礼拝準備を手伝いつつうだうだと話をしていたら、ちょうど良い時間に。
まあ、世の中こんなもんだ。
いざ、天ぷらへ。

23:00
堺の魚市場へ到着。
すでに人が列んでいる。大勢列んでいる。
後から知ったことですが、美味しんぼでも紹介されたお店の様で。
0時の開店まで、人は増え続ける。
1時間待って、ようやく開店。
早く食べ終わって出てこいと中にいる人に呪いをかけつつ、更に待つこと1時間。
寒い、眠い、お腹が空いたが合い言葉。



01:00
ようやく、ようやく席が空く。
ゴスペル練習から合流した方々も入れて、総勢11名程度。
お店の外に作られた席にご案内。
食べたい物を紙に書いて注文。
ほどなく揚がった天ぷらが、皿にてんこもりになてやって来る。
冷えた体に、あつあつの天ぷら。
驚くべき、美味しさ。
アサリのみそ汁もまた体を温めてくれる。

面白いのは、アサリの貝殻はどんどん床に捨ててしまうと言う決まり。
お店の中も、床は貝殻だらけ。



帰る時はじゃりじゃりと貝殻を踏んで帰る。
お腹がいっぱいになり、暖まると、眠くなる。
うとうとしてたら、つっこまれた。
寝ぼけついでに貝殻を石蹴りの要領でドリブルしたら、怒られた。

03:00
いずみ教会に帰り着き、解散。
その頃には第2回の計画が始まっていた。
次は、蕎麦?



旅はつづく。そこに空腹がある限り。。。


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